まどろむ水面、翁が操る小舟が2艘・・・桂林に残る最後の鵜匠

CATEGORY:生活 DATE:2014年10月24日



夜が明けたばかりだ。まだ眠っている人も多いだろう。川面の水までもが、まだまどろんでいるようだ。高齢の男性2人は、小舟をゆったりと進める。舟には鳥の姿もある。鵜だ。男性らは観光地として有名な桂林の陽朔漓江地域で、鵜飼い漁を営む最後の2人という。

 日本では、長良川の鵜飼いなどが知られている。鵜飼い漁への言及は古事記や日本書紀にもあるので、起源は相当に古いと考えられる。何らかの形で朝鮮半島や中国から漁の方法が伝わったと考えるのが自然だが、決定的な証拠はないようだ。

 中国南部にも鵜飼い漁の伝統が伝わっている場所がある。そのひとつが桂林地区だ。しかし、時代の流れにともない、鵜飼い漁を行う人は激減してしまった。桂林でも特に風光が明媚なことで知られる陽朔漓江地域で鵜飼い漁を営むのは、写真の2人だけになってしまったという。いずれも男性で、それぞれ80歳、85歳だ。

 こういう景色がなくなってしまうのは悲しい気がしますが、これも時代の流れなんでしょうね。